6月の北海道の思い出
久留米で毎週木曜日に自然遊び&お散歩をしている
「もーりえ」です。
今回は、いつもの活動報告とは別に
6月に開催されたシェアリングネイチャー協会の全国大会に行ったお話です。
北海道、生まれて初めて行ったのは4年前の12月。
札幌が大雪に見舞われ、さーすが北国だ・・・と
道路脇に積み上げられ雪のすごさに、一人大はしゃぎしたものでした。
さて、人生2回目の北海道は、
ライラックの花の優しい香り、こぼれ落ちる春の光に満ち溢れ・・九州とは違う空の色にいたく感動!なんてったって、空が広い!!!
北海道初日は
支笏湖(しこつこ)の日本で初めてできたという
ユースホステルに泊まりました。
荷物をおくと、すぐに支笏湖散策へ。
まるで日本ではないような静かな湖畔の佇まい。
というか、福岡に長く住む私としては湖を知らない。ため池は知ってるんだけどね。
「海みたいだけど、なんて静かなんでしょう」
沈みゆく夕日を惜しみつつ・・・・その美しさが心に沁みました。
「コロボックルの葉っぱ(ふき?)が大きいのは知ってたけど、やたらほかの植物の葉っぱも茎も大きいね」
「太陽光が薄いから、光合成をたくさんしようと大きくなった?」
「それもあるけど、表面積が大きいのは損傷をできるだけ小さくするための植物の進化ゆえ?」
九州とはあきらかに違う植生を見比べるのも今回の旅の目的の1つでした。
支笏湖ビジターセンターから眺めた透き通る湖面は、今も瞼の奥に焼きついています。
ホテルの敷地内に咲いていたすずらん
可憐な白い花がキュート・・・でも葉っぱは福岡より大きいような???
シェアリングネイチャー協会の全国大会は夕張市で開催されました。
夕張市は面積は東京23区の広さがありますが、人口は約9000人。高齢化率は45%。
笑い話ではないですが、そういえば今回、けっこうホテルで過ごしたので、夕張市民にあわなかったな~と。
ホテルの目の前は、大自然が広がり・・・早朝散歩をしたかったのですが、注意を受けたのは「クマ」のこと。
九州はクマがいないので、のんきにどこでも散歩できるけれど(そう思うは私だけ?)、
北海道は違うんだ~と感心していたら
「秋田はツキノワグマがでるからね」と秋田から参加していた人がつぶやく。
クマとの共生・・・死んだりふりするより、ともかく刺激しないように静かに立ち去ること。
クマスプレーは有効だという話も聞きました。
そうか!人間はけっして生物の頂点ではないんだ。今更のように謙虚に生きねば。
今回の全国大会のメインは、私にとって十勝岳トレッキングでした。夕張から北へバスで約3時間。
ところが、見てください。残雪と悪天候。
それでも記念撮影を展望台で撮っていると
「カミナリ雲が来そうなので、みなさん早くバスに戻ってください」と厳しい顔をした山岳ガイドさん。
ひえー、私、いつ死んでもいいと思って生きていたけど、雷に当たりたくないとあせってバスへ。
みなさん、何をゆっくりしてるんだろ・・・と思っていたら、祈っていた方がいたそうです。
何年か前に、シェアリングネイチャーのインストラクターだった方が、
ネイチャーゲームの下見のために一人で訪れて低体温症で命を落とされた。
全国の仲間から慕われていた彼。帰りのバスで誰かが言っていました。
どうしても会いに来たかった、弔い登山です、と。
自然大好きな仲間たちは温かい人たちばかり。
「白樺はパイオニアツリーと呼ばれています。溶岩が流れ出た土地に、最初に生えてくるから」
そっか、知らなかった。北海道では知らなかったことばかり。アイヌの文化も奥深い、ひろい、ひろい北海道・・・・
最終日は、札幌市内観光。植物園では、ライラックが満開。甘い香りが園内を包んでいました。
そして、改めて知ったのが「少年よ大志をいだけ」の
指差すクラーク博士像が北海道大学のキャンパス内にはいなかったこと。
「こんだけ?」クラーク博士の小さな胸像の前で、それでも記念撮影したミーハーな私たちでした。
また、あの空に会いに北海道へ行きたいなあ
そして、どんなことがあっても、白樺のように生きていきたいなあ (談T)